部屋の片隅に置いているサーバだが、やっぱり騒音&部屋が暑くなるので、どこかに移動したいと模索していた。最初は、よくあるクローゼットサーバを検討していたが、家を建てる当初から想定していなかったために電源・ネットワーク環境がない。そこで目を付けたのがユニットバス点検口からアクセスできる「中2階」。ここは高さ50cm程度の空間だが、適度に空気も流れている。早速移設してしまおう。
設置場所の検討
実は、自宅のTVアンテナは自分で取り付けた。その時、TVアンテナのブースター設置場所としていたのがこのユニットバス上の空間。ここにアンテナからの信号が同軸できており、各部屋への分配器が置いてある。
そのためAC100Vのコンセントがちょうどあり、配電盤もすぐ裏なのでアースもとれる。問題はネットワークだが、別件でユニットバス上へLANを引き込む必要ができた。そのため、サーバで使用する電源とネットワークが確保できたため、決行することにした。
設置物の検討
まず、何を設置するかを検討する。現状のサーバ一式を持っていくとなると、
- サーバPC(ミニタワー)
- バックアップ用HDD
- NAS
- Gigabit LAN HUB
- UPS 500VA
結構な重量となるが、UPSは外せない。システムバス天井は今後その他点検作業でスペースを確保するため、風呂の隣の部屋の天井裏へこれらの機器を設置することとした。しかし、天井は9mm石膏ボードで作られているのでUPSなぞ直接置いてしまえばたちまち天井が抜けてしまう。そのため、簡易的に垂木で骨組みを組み、その上に設置することとした。
設置方法

すでにPCやNASが置かれてしまっているが、もとからある天井を支える垂木に1×4材2本を追加で渡し、これを梁としてその上にPC類を設置した。こうすることで荷重を分散することと、サーバPCの固定をしやすくしている。NASは垂木と1×4材の間にはめ込んでみた。

サーバPCは縦置きできないため、寝かせて設置。1×4材の下のスペースにラッシングベルトを通しPCを固定。万が一地震が来ても、壁と壁の間に落ちたり天井突き破って落ちてくることを防止する。

UPSは今後バッテリ交換しやすいよう、交換で開閉するパネルを手前側に向けた。この後ラッシングベルトで固定。
ディスプレイとキーボード・マウス
さて、これで屋根裏に突っ込んで電源・ネットワークを接続したので早速稼働する。HDDアクセスランプが点滅し、うまくPCが起動したようだ。このWEBサイトも見れるようになった。
しかし、まれに触るサーバ設定やログ確認がやりづらい。SSHでもそれほど困りはしないが、やはりディスプレイとキーボード・マウスが直結できていると、何かと便利だ。
ちょうど、この天井の真下は嫁さんのPCが置いてあるので、それを間借りできるようにしよう。
壁に穴開け
石膏ボードを貫通させれば、すぐディスプレイがある。見た目を損なわないよう、うまい具合にやるために屋外にケーブルを引き出すための引き込み口を購入。

引き込み口の開口径を確認し、石膏ボード用引き回し鋸で貫通。そのまま穴を拡大。壁はゴミ袋で養生。穴貫通は1分程度で完了。

引き込み口を取り付け。手抜き工事。本当ならコンセントボックスを壁裏に入れるんだが、面倒なのと力がかかるところではないのでやめた。引き込み口の固定も25mmのコーススレッドなので完全手抜き工事。でも、いいのだ。分かってやってるから。

カバーを上からスライドして取り付ければ完成。サーバに向かうLANケーブルはここから屋根裏へ向かう。この後、ディスプレイ用のD-sub15PとUSBケーブルを通し、キーボードとマウスを接続。
温度は大丈夫か?
ここまでくると、最後に気になるのはサーバPCの冷却は大丈夫か?ということだと思う。HDD Tempのログを見てみよう。
左はHDD Tempの1年間の推移で、右は3ヶ月間の推移。サーバ移設は実は2020年4月下旬に行ったので、そこからが気になる温度推移だ。グラフを見ると、だいたい40℃近辺で落ちついているように見える。3ヶ月推移をみると、気温が非常に高かった8月でも、45℃程度で落ち着いている。
この結果から、室内設置と比較すると若干の温度上昇がみられるものの、そう気にすることもなさそうだ。今後、ESP32と温湿度センサを使ってロガーを作って、屋根裏に投げ込んでみようと思う。
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