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前書き

ネットで格安で買ったT20ソケットのLEDランプが、たった半年で2灯とも点灯しなくなりました。 まぁ、覚悟してましたがやっぱり・・・です。 今回は元ついていたLEDランプを取り外し、1W白色LEDに交換・改造してみます。

準備

1WLED 1W白色LED(放熱基板へは自分で取付け) 秋月電子購入。 型番:OSM5XME1C1E 通販コード:I-03552 秋月の1WLED取り付け品 LEDを放熱基板につけるのは難しいので、ハンダ付け済み品が良いでしょう。 型番:OSM5XME1C1S 通販コード:I-04036 DC-DC 300mA定電流ユニット。これも秋月電子購入。 型番:OSMR16-W1231 通販コード:M-04791 しかし、上記は1WLED3個直列用と書かれているので、本来であればOSMR16-P1211を使ったほうが良いでしょう。ただし、私には回路・部品とも同じで、違いがあるようには思えませんが・・・。 主な部品はこのくらいです。あとはスズメッキ線、ハンダなど少々です。

製作

  1. T20ソケットに電極をつけるまずは、T20ソケットに、スズメッキ線を加工して電極を取り付けます。 私は0.6mmのスズメッキ線を曲げて作製しました。 接点1 接点2スズメッキ線を加工したら、T20ソケットに差し込みます。 この時に、端子を曲げる方向を逆にしないよう注意!! (私は注意していたのに、最後確認したら逆でしたorz) 接点取り付け2 接点取り付け1 それぞれの端子は赤矢印方向に移動してください。くれぐれも写真と同じ位置に端子を付けないように・・・。これ以降の写真も端子位置が違うのでご注意を。ここまで出来たら、ソケットの内部でスズメッキ線を撚って固定します。 接点取り付け3
  2. 定電流モジュールの加工 次は、定電流モジュールの加工です。買ってきたモジュールはちょっと大きく、 T20ソケットの中に入らないのでニッパでカットして無理やり入れてしまいます。まずは、モジュールに付いているリード線を、はんだこてを使って丁寧に外します。 ピンク・白のリード線は後で使うので、短く切ったりしないように注意してください。 DC-DC分解次に、電解コンデンサあたりの左右に飛び出ている基板部分をニッパでカットします。 DC-DC基板切断電解コンデンサも外しちゃいましょう。ハンダ吸い取り線ですぐに取れます。 DC-DC電コン分解ここまで来たら、先ほど外したピンク・白のリード線をつけます。 DC-DC配線(+) DC-DC配線(-) ピンクは電流検出用抵抗の右側に付けます。(シルクを正面に見て) 白は降圧コイルの左側に付けます。ここまでできればOKです。
  3. 定電流モジュールをT20ソケットに入れる 次は、定電流モジュールをT20ソケットに入れましょう。 ここからはかなり細かい作業になります。 ソケットをハンダこてで溶かさないよう、細心の注意を払います。まずは、撚ったスズメッキ線に呼びハンダし、定電流モジュールの黒リードがついていた箇所にハンダ付けします。 このあたりからは、ソケットをバイスで保持しておくと作業が楽です。 DC-CDソケット挿入次に、外した電解コンデンサを元の箇所に、極性に注意して戻します。 DC-DC電コン実装改造前は下記のようなアルミ材に、LEDが3個ついていましたが、それをまず取り除きます。左は上面から、右は下面から見た写真です。 LED放熱器(表) LED放熱器(裏)このままだと、定電流モジュールとの短絡などの恐れもあるので、ポリイミドテープを貼って絶縁処理します。 絶縁ビニルテープなどでも大丈夫だと思いますが、その場合は粘着剤が弱いので、エポキシ接着剤などで補強したほうが良いでしょう。クルマは振動多いですから。 LED放熱器絶縁絶縁が終わったら、T20ソケットに取り付けます。私の場合、アルミ材がちょっと大きかったらしく、ソケットから1mm程度浮きましたが、そのまま無視して作業しました。 LED放熱器接着ここで一旦LEDをピンク・白のリード線にハンダづけして点灯確認しておきましょう。 ピンクはLEDのアノード、白はカソードです。 T20ソケットの電極には、プラス・マイナスの極性はありません。12Vを接続し、点灯を確認してください。 うまく点灯したら、浮きはホットボンドで仮止めして、定電流モジュール周りの空きスペースにシリコンのシール材を充填しました。透明なので写真じゃよくわかりませんが。 定電流モジュールは机上で点灯確認しましたが、ほぼ発熱しないので万が一の結露などで腐食しないように、という思いです。 接着剤充填 ここまで出来たら、次に行きましょう。
  4. 1WLED取り付け そろそろ仕上げに近づいて来ました。 もう一度LEDをピンク・白のリード線にハンダづけして点灯確認しておきましょう。OKなら、アルミ材の上面に薄く放熱グリスを塗り、放熱基板のついたLEDを載せます。 そのまま、小型のシャコ万などで放熱基板とソケットを固定し、エポキシ接着剤で完全に固定します。エポキシ接着剤が硬化した後に、アルミ材とソケットの浮きも、ホットボンドの仮固定をはがしながらエポキシ接着剤で固定しました。 接着剤が硬化したら、ピンク・白のリードを、極性を間違えないようにハンダ付けし、リードも振動しないようにエポキシ接着剤で固定します。 1WLED取り付け1 1WLED取り付け2
  5. 最後の点灯確認 ここまで来たら、エポキシ接着剤を24時間ほどよく硬化させて、最後の点灯確認です。 しばらく点灯させてみて、アルミ材と放熱基板がほんのり温かくなる程度であれば完成です。

完成

これで、完成です。 バックランプと取り替えて、使用してみましょう。 点灯確認

注意!

最後になりますが、このランプはブレーキランプとしては使えないので注意してください。 理由は、製作過程を見ればわかりますが、1灯点灯用です。 ブレーキランプは、ブレーキを踏んだ時に点灯するフィラメントと、スモールをつけた時に点灯するフィラメントの2つが入っている物が多く、2灯用です。 よってこのLEDランプを2灯用に接続すると、正しく点灯しなばかりか車両の破損などに繋がる恐れがありますので注意してください。

追加

車に装着して点灯した様子 P1050451 P1050454

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (3件)

  • アカツキさん>
    管理人のimenihsです。
    このLEDは1W品なので、バックランプのレンズを通すと、明るさは正直物足りなさを感じてしまいます。よくホームセンターなどで売っている、キーホルダー型LEDランプのような点灯具合です。
    せっかく作るのであれば、3W品のLEDのほうが明るく、満足度も高いと思いますが、放熱面での難易度が上がると思われます。さらなる明るさを求めるなら、10WのHIDも選択肢としてはアリと思います。
    今度、昼間と夜間にバックランプレンズ越しの写真を撮影してここにアップロードしてみますね。(夜間はすぐ撮れますが、昼間はちょっと時間かかると思います。)
    ちなみに、夜間のバックカメラでは、このLEDによって地面が照らされ、白線や縁石は見えています。

    • imenihsさん
      実は3Wも持っているのですが、おっしゃる通り放熱をどうすればよいかと考えていましたが、良い考えが浮かびませんでした、
      写真、お暇な時で結構ですので楽しみにしています。

  • 初めまして。「t20 led 自作」で検索していてたどり着きました。
    私の車のバックランプがとても暗く、自作しようと買ってきた部品がこちらに出ているものと全く同じなので、メールしてしまいました。
    実際つけてみて明るさはいかがでしたか?

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